第25回製剤機械技術シンポジウム


Information

実行委員長のご挨拶

会員の皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
まず、今回のシンポジウムで取り上げる「トレーサビリティ(Traceability)」とはなにか?それは「考慮の対象となっているモノの履歴、所在、適用を追跡できること」(国際化標準機構 ISO 9001)と定義され、一般的には「原材料調達、生産、加工、流通、使用、廃棄のあらゆる段階を通して、それらを追跡し遡及して調査可能な状態にすること(あるいはその能力)」を意味します。
医薬品においては、グローバルに販売され使用されている製品であることから、医薬品のトレーサビリティは世界中の行政や企業において重視されており、様々な取り組みがなされていますが、統一された規格やシステムなどは現時点では存在していません。 日本国内のトレーサビリティの現状は、薬機法の改正により符号が義務化すること、具体的にはGS1コードを符合することでトレーサビリティが担保されています。「医療用医薬品における情報化進捗状況調査」(令和4年9月末時点)の結果公表(厚労省,2024年7月2日)によれば、販売単位、元梱包単位での新バーコードの使用率は100%に近づいています。厚労省では「トレーサビリティコード」という単語も使用されており、トレーサビリティの向上については今後も推進されることと思われます。
しかし、他産業に比したときに、医薬品産業、あるいは医療産業としてのサプライチェーン全体としてのトレーサビリティが充分に進んでいるとは言えない状況にあることも事実ではないでしょうか。
当学会に設置されているトレーサビリティ委員会においては、「医薬品が正しく製造され、正しく流通され、正しく使用される」という当然のこととして望まれている医薬品産業のあるべき姿に対し、どのような技術を使えばそれが達成されるのか、原料メーカー、製薬会社、製剤機械メーカー、医薬品卸会社、薬局、医療機関、患者までを含めたサプライチェーン全体で取り組むべき問題であると認識しており、調査・研究を実施しています。
本シンポジウムでは、様々な分野・領域で取り組まれているトレーサビリティの現状と今後の展開について議論を深めるとともに、トレーサビリティに対する視点・考え・活動の広がりそのものを俯瞰することを目的としています。
演者の先生方のご協力に深く御礼を申し上げるとともに、参加される方々との議論が、国内医薬品産業のトレーサビリティの更なる向上に向けた契機となることを期待しています。

第25回製剤機械技術シンポジウム実行委員会

実行委員長
前田 真樹
第一実業(株)
実行委員(50音順)
岩崎 竜之
熊本大学大学院生命科学研究部
 
植村 康一
GS1 Japan((一財)流通システム開発センター)
 
小野田 洋
東和薬品(株)
 
小幡 尚司
カナデビア(株)
 
近藤 斉
田辺三菱製薬(株)
 
塩﨑 智之
紀州技研工業(株)
 
鈴木 高弘
横浜薬科大学
 
豊浦 基雄
(株)エムエスティ
アドバイザー
山本 浩充
愛知学院大学

一般社団法人製剤機械技術学会

会 長
米持 悦生
国際医療福祉大学

開催概要

名  称: 
第25回製剤機械技術シンポジウム
テ ー マ: 
医薬品トレーサビリティの現状と今後の展望
日  程: 
2024年11月29日(金) 10:00~17:20
開催方式: 
ハイブリッド開催(対面+オンライン)
会  場: 
日本橋ライフサイエンスビルディング 2F 201 大会議室
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-11
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅 A6出口より徒歩3分
JR総武線「新日本橋」駅 5番出口より徒歩2分
ライフサイエンスビルシリーズ (nihonbashi-lifescience.jp)
講  演: 
≫講演プログラムは「プログラム」をご参照下さい。
参 加 費: 
製剤機械技術学会会員:6,000円 (学生会員は無料)
 ❋事業体会員はホームページの会員名簿にてご確認願います。
非会員:10,000円
申込期限: 
2024年11月22日(月)17:00まで
連 絡 先: 
一般社団法人製剤機械技術学会
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町 2-3-15 共同ビル(新本町) 4F
TEL:03-6262-7676 / FAX:03-6262-7677 / E-mail:info@seikiken.or.jp

参加申込

ご参加にあたっての注意事項

  • 本セミナーの資料は、PDFファイルとして事前にWeb公開致します。
  • 本セミナー資料は限定で公開しているものですので、ファイルの転送等は厳に慎んで頂くようお願い致します。
  • 資料の紙媒体での配布は行いませんので、印刷等につきましてはご自身でご対応ください。
  • 資料ダウンロードのID/PWは後日配信されます。(オンライン形式参加者限定)
  • 本セミナーの録画・録音・撮影、及び資料の二次利用は固くお断りいたします。
  • 不正が判明した場合は然るべき対応を取らせていただく場合がございます。
  • 本セミナーのオンデマンド配信は行いません。
  • 上記をお読みいただき、同意をした上で下記より参加申込をお願いいたします。
  • 参加方法  
    1. 申込受付システムの注意事項を良くお読みになってから、「シンポジウムに申し込む」ボタンより申込受付ページへお進み下さい。
    2. 参加申込ページにて必要事項を記入後、「送信内容の確認」をクリックして下さい。送信内容に問題が無ければ、「送信」をクリックして下さい。
    3. 申込受付ページから申し込むとしばらくして自動的に受信確認メールが送信されます。なお、メールアドレスに記載ミスがありますと返信メールが送信されませんので、十分確認をお願いします。
    ❋本情報についてはシンポジウムの参加を確認する以外には使用いたしません。

    ■注 記【必ずお読みください!】
    1. 参加申込ページにおいて、会員番号が判らない会員の方は「01」を記入してください。
    2. 必ず備考欄に振込先と振込予定日を記入してください。お申し込み完了後、お支払い期限までに指定の振込先にお支払いください。
    3. お振込み確認ができた参加登録者には、後日資料URLとID/PWを配信します。
    振込口座  
    1. 銀行振込
      三井住友銀行 神田支店(219) (普通)2929004 一般社団法人製剤機械技術学会
    2. 郵便振替
      口座番号 00110-2-322582 一般社団法人製剤機械技術学会
    3. お支払い期限:2024年11月25日(月)までにお支払いください。
      ❋銀行振込が11月25日(月)以降になる場合は、事前に事務局に連絡をお願いします。

    4. ■注 記【必ずお読みください!】
      1. 振込手数料は振込者にてご負担をお願いします。
      2. お振込みされました費用は、原則としてご返却いたしかねます。
      3. 請求書が必要な方、お振込みの件でご不明な点がありましたら、事務局までお問合せください。

    プログラム

    テーマ:医薬品トレーサビリティの現状と今後の展望

    日  時 :  
    2024年11月29日(金) 10:00 ~ 17:20
    開催方式 :  
    ハイブリッド開催(対面+オンライン)
    会  場 :  
    日本橋ライフサイエンスビルディング
    2F 201 大会議室
    総合司会 :  
    小野田 洋(東和薬品株式会社)
    10:00 - 10:05 開会の辞
    製剤機械技術学会 会長 米持 悦生
    (国際医療福祉大学)

    10:05 - 10:15

    概念
    ≪座長≫ 前田 真樹(第一実業株式会社)
    トレーサビリティ研究の概要
    山本 浩充(愛知学院大学)

    10:15 - 11:05

    特別講演1
    ≪座長≫ 小幡 尚司(カナデビア株式会社)
    究極のトレーサビリティシステム“On-Dose Authentication”は可能か?
    愛知学院大学 安永 峻也

    11:05 - 11:45

    一般講演1
    ≪座長≫ 塩﨑 智之(紀州技研工業株式会社)
    超高速近赤外分光計を用いた錠剤全数含量測定技術
    東和薬品株式会社 中山 幸治
    11:45 - 12:50 ー 昼  食 ー

    12:50 - 13:20

    招待講演
    ≪座長≫ 前田 真樹(第一実業株式会社)
    薬機法改正とバーコード表示
    独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
    太田 美紀
    13:20 - 13:50 一般講演2 医薬品トレーサビリティの国内外の動向 ―世界で進む2次元バーコード表示とその利用―
    GS1 Japan(一般財団法人 流通システム開発センター)
    植村 康一

    13:50 - 14:40

    特別講演2
    ≪座長≫ 鈴木 高弘(横浜薬科大学)
    医療現場の実情
    亀田総合病院 舟越 亮寛

    14:40 - 15:20

    一般講演3
    ≪座長≫ 塩﨑 智之(紀州技研工業株式会社)
    ドローンを用いた医薬品配送の実証事業
    株式会社ケーエスケー 平谷 洋
    15:20 - 15:35 ー 休 憩 ー

    15:35 - 16:15

    一般講演4
    ≪座長≫ 柴崎 誠(株式会社マイクロ・テクニカ)
    医療分野におけるRFID 電子タグの種類別使用事例
    エイブリィ・デニソン・ジャパン株式会社
    車玹朱
    16:15 - 16:35 一般講演5 医療分野における電子タグの最新情報
    株式会社サトー 須賀 広道

    16:35 - 16:55

    委員会報告
    ≪座長≫ 小野田 洋(東和薬品株式会社)
    錠剤印刷の可能性(活動報告①)
    熊本大学 岩崎 竜之
    16:55 - 17:15 委員会報告 薬局DXの取り組みに関する動向調査(活動報告②)
    田辺三菱製薬株式会社 近藤 斉
    17:15 - 17:20 閉会の辞 第25回製剤機械技術シンポジウム実行委員長
    前田 真樹(第一実業株式会社)

    お問い合わせ

    会 社 名 :  
    一般社団法人製剤機械技術学会 事務局
    所 在 地 :  
    〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-15 共同ビル(新本町)4F
    TEL/FAX :  
    03-6262-7676 / 03-6262-7677
    ホームページ :  
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    お問い合わせ :  
    info@seikiken.or.jp