小児用製剤講演会開催のご案内

"Pediatric Drug Delivery - Current Challenges and Opportunities for
Pharmaceutical Industry"

製剤機械技術学会国際委員会では、小児用製剤における問題点の把握と製剤的課題への対応可能性を探る活動を行なっております。
小児用製剤の開発が社会的に求められている一方で、小児用製剤には成人用の製剤開発とは異なる特有の留意点や課題があります。いくつかの課題点については科学的な取組みや調査がなされておりますが、国内に比べ欧米での規制整備、調査、研究が先行しているのが実情と思われます。例えば、欧州では産官学のメンバーで構成されるEuropean Paediatric Formulation Initiative (EuPFI)がネットワークを構築し、投与ディバイス、年齢に応じた剤形の適切性、小児の生物薬剤学、添加剤、味マスキングなどの諸課題を解決するために科学、技術、規制面から協議、検討されております。これらの検討の中には、欧米向けに小児用製剤を開発する際に、また国内で小児用製剤を開発する際にも、考慮に入れておくべきことが数多く含まれているものと思われます。
今般、スイスに拠点を置くロシュ社で製剤研究に携わっておられるCarsten Timpe氏にご講演いただける機会を得ました。Timpe氏は主に経口製剤の設計、製造方法開発に携わられ、小児用製剤についての造詣が深く、幾つかのグローバルメガファーマに在席された経歴をお持ちです。ご講演では欧州企業における小児製剤に関わる取組みや研究の方向性について有用な情報を御提供いただけるものと思います。
国内で小児用の製剤開発動向を知る機会は稀であり、本講演会は最新の情報を製剤技術者の立場から伺うことのできる絶好の機会です。また、小児用製剤の開発は製剤技術、装置技術、包装技術の広い範囲に渡ることから、多くの方が関心をもたれておられると存じます。そこで、学会会員の皆様にも講演会にご参加いただきたく、下記の通り御案内申し上げます。

一般社団法人製剤機械技術学会　会長　　草井　章
国際委員会　委員長　　竹内　正人

記