従来から汎用されすでに技術が確立された噴霧乾燥法や湿式粉砕法などを有効活用し、次世代に要求される機能性粉末を調製することに成功した。製薬産業において誰でも使用可能な装置に対して学術的なアイディアを加えることで、新分野への参入が可能であることを示す内容である。単位操作によって、機能性食品成分である難水溶性ポリフェノール類の溶解性・吸収性改善、さらにポリフェノール類やビタミン類など光に対する安定性向上が可能となる処方設計に成功しており、本成果は汎用型の製剤機械を有するすべての会社に展開可能なものと期待される。また、噴霧乾燥法おいても、噴霧乾燥前の溶液状態を制御することやその乾燥に凍結過程を加えることで、機能性粒子設計を成功させた。