噴霧乾燥法は、医薬品と添加剤などを溶解した液体試料を熱風中に噴霧することで、瞬時に乾燥させ粉体を得る方法である。噴霧乾燥法は、化合物を一度分子状態にまで溶解した後、粉体を得ることができるため、異なる化合物間での新たな相互作用を形成する上で優位な製剤手法である。本研究では、近年報告が増大している非晶質複合体に関して、噴霧乾燥法を用いて調製し評価した事例について紹介する。