子ども達の服薬を困難にする要因には、薬剤の味や匂い、大きさ、舌触りなど、剤形に関連する課題が大きいと言える。子どもが服薬できることが治療効果につながるのであり、コンプライアンスやアドヒアランスの問題を改善するためには、子ども達の意見や希望を取り入れた小児製剤の開発が不可欠である。小児医療現場における子ども達の服薬時の反応や意見などを紹介し、今後の小児製剤の開発と改善のために活かしてもらいたい。