■ 大会に当たっての委員長のご挨拶
山本 浩充
愛知学院大学 教授
2019年度10月10日、11日に、「ものづくり」が活発に行われている中部エリアの岐阜県岐阜市じゅうろくプラザで製剤機械技術学会大会 第29回大会を開催いたします。最近様々なところで話題となっているAI技術とビッグデータに基づいた技術展開、医療技術の発展などを取り上げることとし、メインテーマを「AIとKnowledgeで築く製剤機械技術から医療への贈り物」とさせて頂きました。
AIに関しては、これまで人々が担ってきた一部の仕事が奪われてしまうのではといった、マイナスのイメージを目にすることもありますが、AI技術を上手に活用し、共存させることができれば、仕事の効率化・プロセスの高機能化がより進められるようになるはずです。これによって、これまでは時間が無くて手が回らなかった新たな領域、業務にチャレンジできるようになるものと期待されます。実際に、医薬品の開発、製造、医療現場など様々なところでAI技術を応用した取り組みが行われるようになっています。今回は、産学官の様々な分野でご活躍の先生方を講師としてお招きし、幅広く、内容の濃いプログラムといたしました。また、昨年同様、一般発表のポスターセッションも引き続き設けました。多方面の方々と活発にディスカッションして頂きたいと考えておりますので、発表申し込みをお待ちしております。
製剤機械技術学会は、製薬、製剤機械・計測、添加剤、エンジニアリング、アカデミアなど様々な領域の方々が集まり、製剤技術・製造技術、品質評価技術を発展させ、医薬品の有効性・安全性・生産性を持続的に向上させてまいりました。今回の大会が、医薬品製造技術とそれを支える周辺技術のさらなる発展につながることを祈念し、また本大会参加者間での情報交換が活発化し相互理解が一層深まることを願いながら、実行委員一同、鋭意準備を進めてまいりますので、本学会に関連する様々な分野から多数の積極的なご参加を頂きますようお願い致します。
創薬におけるAIの現状と可能性
奥野 恭史
京都大学
薬学・薬剤師は生き残れるか?
政田 幹夫
大阪薬科大学
産業政策の視点から見た創薬をめぐる情勢変化と創薬×AIへの期待について
大石 知広
経済産業省
最先端粉体シミュレーション技術の医薬品製造工程への応用
酒井 幹夫
東京大学大学院
統計的データ解析による医薬品生産プロセスのリアルタイムモニタリング
金 尚弘
京都大学