製剤機械等の紹介ーラマン分光法特集ー |
MarqMetrix 社製新型ラマン分光器の使用例 |
久田 浩史 |
要旨 2019 年に第十七改正日本薬局方第二追補一般試験法へラマン分光法が新たに収載され、実用性に対する期待が高まっている。本稿ではMarqMetrix 社から新発売されたプローブ型ラマン分光器All-In-One を用いて、インドメタシンの結晶転移、パッケージ内のカロナール錠を分析し、結晶多形の識別や非接触・非破壊分析に有効であることを示した。さらにCoherent 社から発売されている低波数モジュールをAll-In-One に搭載し、低波数領域ラマンスペクトルを使って原薬の結晶多形をより高い精度で明瞭に識別できることを明らかにした。 |